ロシア
- ロシア 邦楽科におけるグローバルキャリア展開
- 2016年11月8日
- 読了時間: 3分
東京芸術大学の音楽創造研究センター主催のアントレプレヌール支援「邦楽科におけるグローバルキャリア展開」のプロジェクトにて予備調査グループとして参加させていただきました!
10/29~11/4までモスクワ、サンクトペテルブルクに行きました。
モスクワ音楽院ではロシア出身ですがお箏の免状をお持ちのカラトゥイギナ先生の大学のお部屋で箏の二重奏、雅楽の笛、アイヌの民族楽器の試演会をさせていただき、1時間もオーバーしてお忙しいのにお時間をいただきました。先生のお部屋には箏は10面ほど、17絃や和太鼓などもあり日本に戻ったようでした。。
雅楽の芸大での教育体制やアイヌ音楽の演奏形態などご質問されていました。
海外での演奏でなんとなく避けがちな歌のある曲についてどう思われているか時間が無い中質問させていただきました。
やはり日本の音楽を知ってもらうには歌詞が伝わらなくても本物の音楽を演奏し、演奏する側が伝えようとすることが大切、とのご回答でした。古曲の「ゆき」のように歌をきいてもらう曲もやはり大切ということを改めて思い、テクニックや華やかな曲というだけではなく歌がメインの曲や、長唄のように歌う部分のある「石橋」や「新娘道成寺」なども混ぜて海外で今後演奏するときはぜひお客様の反応を見てみたいです!
そして音楽院では夜、長唄と長唄三味線の演奏を聞き60席ほどはほぼ埋まっている位たくさんの方がいらっしゃていました。
そしてサンクトペテルブルクに行き、計4日間演奏日がありました。
箏、尺八、篠笛の演奏とワークショップがあり、会場は教会や文化大学、600名ほど入るであろう大きなホールなど様々でした。
舞台転換のお手伝いがメインでしたがワークショップは私たちも見ることができ、取り入れたい説明などもたくさんありました。楽器体験では積極的に弾きにきており質疑応答では特に文化大学の生徒からは沢山の質問がありました。
演奏では本当にたくさんのお客様がいらっしゃいました。
演奏後は握手や写真など求める方も多く、ありがとうと直接言いにいらした方もいました。
拍手が1曲1曲本当に長かったです。こういう演奏を通して日本の文化や箏が広まるんですね、、私も次回機会があればぜひ演奏したいです!!
(文化大学ワークショップ)

(日本文化デー ワークショップ)

(リハーサル)

(箏 体験)

(参加したメンバーでモスクワ音楽院で)

この度は奨学金をいただき約1週間のこのプロジェクトに参加させていただきました。
《音楽家のための起業家的な精神とスキルの養成支援》というのがアントレプレヌール支援です。
自分たちで海外演奏が開けるように、海外でも演奏活動ができるように音楽家を支援していただき、今回は音楽創造研究センターの先生が1週間一緒に行動してくださり、1から色々なことを教えてくださいました。
自分たちでVIZAの発行、航空券、ホテルの予約から始まり、電車やバスの乗り方や空港での乗り換えなど現地での注意点なども多数ありとてもいい勉強になりました、、
海外での演奏は楽器の問題や言葉の壁など数えきれないほど大変なことがあります。
ですが海外に行って航空券やホテルなどは依頼者が手配してここで30分弾いてください、という演奏会と今回体験したことでは身につくスキルや経験値にも大きな差があります。
今回予備調査グループとして参加できて演奏会のつくられ方や人脈の大切さなど細かいことも色々なことが見え、先輩方の企画した海外での演奏会などを見て勉強するところが多数ありました。
学生のうちからこのような活動ができ参加できたことに本当に感謝しております。
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